無線綴じ製本専用
ポリオレフィン糊(PO糊)

PO1.5-A

polyolefin adhesive (PO adhesive)
for perfect binding

PO(ポリオレフィン)糊とは

ポリオレフィン糊(PO糊)

無線綴じ製本専用 ポリオレフィン糊(PO糊)
商品名:PO1.5-A サイズ:φ3から4mm程

EVA糊の設備での製本が可能

既存の設備を活かすことが可能です。

EVA糊の大幅に上回る接着強度

製本した本を大幅に開くことが可能です。

EVA糊に比べ臭いも抑えられる

オペレーターの健康面に配慮しています。

EVA糊より糸曳きの軽減が見込めます

機械内部を汚すことが少なくなるため機械を 止めての清掃が減ります。無線綴じ機の稼働率を上げることが可能になります。

EVA糊

EVA糊

安価だが、本を完全に開くことができない。

PO糊

PO糊

EVAに比べ本の開きが良く、乾燥もEVAと同等。

PUR糊

PUR糊

本の開きが良いが、乾燥時間が長く高価。

比較表

EVA PO PUR
接着強度 普通 強い 最強
耐熱性(℃) 40~50 60~70 120
耐寒性(℃) 0 -10 -20
設備/取り扱い性 通常/○ 通常/◎(糸曳きの軽減) PUR/△
本の開きの良さ 50点 80点 100点
糊の乾燥 10分程度 10分程度 6時間程度
臭い 酢酸臭+レジン臭 微臭 -

ご注意:EVAと特性が違うため、PO糊をお使いになる際には必ずテストをしてからお使いください。

よくある質問

製造会社はどちらになりますか?

積水フーラー社になります。

環境書類などはありますか?

各種書類をご用意しております。

使用するにあたり推奨温度を教えてください。

本製品は160〜180℃となっております。

現在使っているEVAと混ぜても大丈夫ですか?

EVAと相性が悪いので混ぜてお使いにならないようお願いいたします。最悪製本後に分離してしまいます。
EVA糊からPO糊への入れ替えは釜掃除を2回以上行ってください。

低速の無線綴じ機(1〜4クランプ)でも問題ありませんか?

本サイトの「ホリゾンBQ-480に関するPO糊設定情報」をご参考にしてお使いください。

纏めて購入すると単価は安くなりますか?

20袋(20Kg)単位で割引させていただきます。

代理店による購入は可能でしょうか?

可能です。お問い合わせ欄からご連絡をお待ちしております。

サンプル品で自社検証することは可能でしょうか?

可能です。ご使用の設備によってサンプル量を決めております。

御社でEVAのお取り扱いはできますか?

積水フーラー社のEVA(HL-3354WAなど)であればお取り扱い可能です。直販価格でご提供をさせていただきます。

海外製品なのでPO糊の供給に不安があります。

今後国内生産を行う予定です。別途プレスリリースにてご連絡いたします。

PUR装置の釜で運用はできますか?

通常PUR糊は120℃前後で溶ける仕様となっており、PO糊は低温となるため溶けない温度となっております。詳しくはお使いの設備設定温度をご確認ください。

EVA糊に比べ単価が高いのでコストの面で採用するのを考えております。

PO糊は塗布する量がEVAと比べ半分以下となっております。よって購入単価は高いですが使用する量は少ないため、 1冊製本するコストは安くなります。詳しくは計算式をご用意しておりますのでお問い合わせください。

引っ張りテスト

品質を保証するものではありませんが、上質35kgで製本した際の数値となっております。
数値からも製本強度は問題ありません。

引っ張りテスト

PO糊をお使いになるコツ

  1. EVAより糊の塗布量を薄くした方が開きがよくなる傾向がございます。
  2. 用紙に応じて適正な塗布量が違いますので、テストしてからお使いください。
  3. 用紙によっては、厚くなると開いた際に割れる可能性があります。
PO製本ご参考
PO製本ご参考
(1mmの厚さを目安に製本をしてください)

製品カタログ

PO糊 積水フーラー VS ヘンケル
物性比較表

ヘンケルのPO糊と何が違うのか?というお問い合わせに対し、
積水フーラーによるテスト値を纏めた資料を作りました。
ご参考にしてください。

ダウンロード

ホリゾンBQ-480に関する
PO糊設定情報

品質を保証するものではございませんが、ホリゾンBQ-480ユーザー様にお使いやすくPO糊の設定について情報を纏めました。

  • 1.EVAの入れ替えについて


    1回では確実に全部抜けずEVAとPOが混ざるため、最低2回は糊を抜いてください。

    最初の状態(EVAはトヨメルトTM-2486)

    一度抜いてPO糊を追加、まだEVAがかなり残っております。この状態で製本すると分離(割れ)します。

    2回目でようやくPO糊の色(乳白色)になります。最低でもこの色になるまで入れ替えてください。

  • 2.スクレープローラーの値について


    PO糊は弾力を生かして開きやすくするイメージでお使いください。薄く塗ってお使いいただく上で、 スクレープローラーの値は-1.0mm以下をお勧めしております(値が1.8mmだと用紙が分離して糊が割れます)。 またEVAより薄くすることで、糊の塗布量は減りますので結果EVA糊より安い糊ということになります。
  • 3.糊の厚さは1mmを目安に


    表紙93.5Kgのマットコート、本紙は35Kgの上質紙の場合で大体1mmを目安に塗布すると良い製本が出来上がりました。また表紙93.5Kgのマットコート、本紙も93.5Kgのマットコートにおいても、分離することなく、非常に良い開きとなりました。
  • 4.結構開くようになり見た目心配になりますがこれがPO糊製本の特徴です


    かなりグニャンと開きミーリングまで見えるようになりますが、これがPO糊の特徴です。この状態でも用紙は分離しません。
  • 5.最後に


    昨今の暑い夏においてEVA製本が壊れるケースが多発しております。
    この際に是非PO糊に変えていただき、猛暑を乗り切れる製本を目指してみてはいかがでしょうか?

    もし設定が出ない(製本がうまくいかない)ときはお気軽にご連絡ください。
    有償にはなりますが弊社のメンバーがお伺いさせていただき一緒に製本機の設定をさせていただきます。